マンションは購入すべき?賃貸と比べてみた(独身女性の住まい選び・1)

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賃貸マンションに入居していると、一度は「家賃がもったいない」と思われたことがあるかもしれません。特にひとり暮らしの独身女性の場合、ご自身の老後のことをどうするかという問題もあります。

年金問題が取り立たされ、先行きが不透明な経済情勢の中、マンション(ここでは分譲マンションを意味します)を購入したほうがいいのか、それとも賃貸のまま住み続けた方がいいのか解説します。後悔のないように様々な観点から比較検討し、自分のライフスタイルに合った理想の住まいを手に入れましょう。

独身女性のマンション購入のメリット・デメリット

独身女性がマンションを購入すると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。購入してから後悔しないように、事前によい面と悪い面を把握して、自分の人生にとって最良の選択ができるようにしましょう。

マンションを購入した場合のメリット

マンションを購入すると次のメリットがあります。

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ローンを組んでも賃貸とは違い、いずれ自分のもの(資産)となる

賃貸マンションの場合、家賃を払いつづけても一生自分の物(資産)にはなりません。30年でも40年でも家賃を払い続けたとしても、所有権はあくまでも大家にあります。例えば家賃6万円で、40年払いつづけると、6万円×12カ月×40年=2880万円を支払うことになります。

家賃だけではなく、更新料がある物件であれば、さらに多くの金額を支払うことになりますが、それだけ支払っても所有権は大家にあります。

マンションを購入すれば、老後に貯金がなくまとまったお金が必要となった場合、もしその時ローンを支払い終えていれば、マンションの売却で得たお金が自分のものになります。

老後の年金が少なくても、安心して暮らしていけるようになる

老後に必要なお金は2000万円とも3000万円とも言われていますが、その根拠となる数字として、総務省の家計調査が挙げられます。

2018年の総務省による家計調査によると、65歳以上の単身女性における毎月の支出額は平均15万1421円です。65歳から支給される年金は約6万4000円ほどですから、8万7000円ほど足りない計算となります。

人生100年時代とも言われていますが、かりに90歳まで生きたとすると65~90歳は25年間ありますので、足りない金額として8万7000円×12カ月×25年=2610万円を貯金でやりくりする必要が出てきます。

このような厳しい状況の中、家賃負担が老後になくなると、少ない修繕積立金や管理費だけで済むようになります。

大家に気を使わなくてよくなる

賃貸はあくまでも大家の持ち物です。壁紙や床が傷つかないように気を付ける必要がありますが、自分のマンションであればそういったものから解放されます。他人のものを「借りる」ということは思った以上に気を使うものです。精神的にも自分のマンションであれば楽になるでしょう。

マンションを購入した場合のデメリット

マンション購入はメリットばかりではありません。デメリットもしっかりと把握しておきましょう。

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引っ越しが気軽にできなくなる

賃貸と違い、一度マンションを購入すると気軽に引っ越しはできなくなります。購入した後に、「景色が気に食わない」「隣人がうるさい」「もう少し駅から近いところの方がよかった」「収納スペースが少ない」など不満が出てきても気軽に引っ越しできません。

もし購入した後に引っ越しをするとなると、売却できるまでの間、二重の家賃を支払うような事態が発生するかもしれません。それでは生活がかなり苦しくなりますから購入する際は慎重になりましょう。

給湯器の故障やトイレの水漏れなどが起きても、修理費用は自分で出す

賃貸マンションの場合、例えば給湯器の故障が起きてお湯が出なくなっても、大家に修理義務があることがほとんどです。しかし自分で購入したマンションであれば自分で修理する必要があります。雨漏りなどの大規模な修繕はマンションの修繕積立金から出されるでしょうが、それでも足りない場合は、所有者の別途負担となります。マンションを購入すれば住居に関する費用は全くいらなくなるといった誤解は気を付けるべきです。

単身用のマンションを購入後、結婚すると売却の可能性も

生涯独身であることを決めていても、結婚相手が現れる場合もあります。もし単身用のマンションを購入していて、2人で住むには狭いとなると、売却する可能性も出てきます。当然貸すことも可能ですが、借り手が見つかるとは限りません。「絶対に独身でいる」と決めつけずに、柔軟に考えた方がいいでしょう。

購入するには、まとまったお金が必要

マンションを購入するにはローンを組んだとしても多額のお金が必要です。最低でも手元に、物件価格の3%は必要となると考えた方がいいです。例えば3000万円の物件であれば、3000万円×3%=90万円は用意しておいた方がいいでしょう。

賃貸のままの方がいい人とは?

マンションを購入しない方がいい人は次の通りです。

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将来結婚する予定がある人

既に結婚の予定がある人、もしくは婚活をしていてこれから結婚相手を見つける人は、賃貸のままでいた方が身動きがとりやすいです。

いずれ実家に住むことになりそうな人

実家を相続する予定や、親と同居することになりそうな人は賃貸でいたほうがいいです。ただし親の実家も賃貸であるなら、将来同居するためのファミリー用のマンションや戸建ての購入ならおすすめできます。

会社で家賃補助がある人

勤務先で家賃補助がある人はマンションを購入するのはもったいないかもしれません。ただし、補助があるのは勤務している間だけで、老後まで保証してくれるわけではありませんから、気になるマンションがあれば購入を検討するもの一案です。

引っ越しをすることで、気分転換したい人

環境を変えることはいい気分転換になります。引っ越しが好きな人は賃貸のままの方がいいでしょう。

貯金が少ない人

貯金が少ない人は、例え中古マンションでも購入するのは少し待った方がいいです。マンションを購入し、初期費用などを支払った後の貯金が、毎月の生活費の3カ月以上残らない場合は、無理をしすぎです。まずは貯金することに専念しましょう。

人生の選択肢は1つじゃない

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マンションを購入すべきか、賃貸のままでいくのか、これだけではなく、海外に行く、ルームシェアするなど選択肢はたくさんあります。視野を広げ、人生がより安心して楽しく暮らせるように、よく考えて動くことが大切でしょう。そのためにもマンションを購入する際には、メリット・デメリットを把握し、人生設計を見直して冷静に行動することが大切です。

 

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