プロレス気象予報士・元井美貴さん ひとり時間で「自分をアップデート」

ひとり時間の使い方が上手い、気象予報士/プロレスキャスターの元井美貴さん(撮影:萩原美寛)

好奇心旺盛で、常に挑戦しながら生きている――ひとり時間を愛する人にはそんな人が多いような気がします。2018年から2019年のこの春にかけて、フルマラソンで4時間以内に完走する「サブ4」にチャレンジし、その流れで筋トレを本格的に始めた、気象予報士/プロレスキャスターの元井美貴さん。

自身のSNSには筋トレの様子や栄養バランスを意識した食事が並びます。健康や運動の話でしばらく盛り上がった後、「年明けからお琴も始めたんです」と、新たな趣味の話も飛び出しました。元井さんの超充実したひとり時間の過ごし方を伺いました。

自分の成長を感じられるから、筋トレは楽しい

およそ2年前から、自宅でスクワットなどの筋トレに、ゆるく取り組んでいたという元井さん。きっかけは、美尻コンテスト「Fitness Angel Show」を見に行ったことでした。

半年前までフルマラソンの仕事をしていた元井さん。走り姿もカッコいい(撮影:萩原美寛)

元井美貴(もとい・みき):1980年生まれ。青山学院大学卒業。大学在学中の2000年に気象予報士資格を取得、BS-i『キャンパスウェザー』で大学生お天気キャスターとしてデビュー。TBSテレビやJFNラジオなどで気象解説を担当する他、ラジオパーソナリティやプロレス番組キャスターの顔も持つ。天気をプロレス技で例える「プロレス天気予報」や、フラダンスで天気を表現する「フラダンス天気予報」など、斬新な天気予報も好評。プロレスマスクをこよなく愛する。

「ビキニ姿で素敵なお尻を披露している40代女性を見て、筋トレは何歳からでもできるし、年齢を理由にいろいろと諦めるのはもったいないと思ったんですよね」

一念発起してゴールドジムに入会し、週2回ほど通うようになったのが約1年前。続けるうちにより重たいバーベルを持てるようになったり、体に触れると筋肉が育っている実感があったりと、いい方向に変わっていく喜びを感じていました。そんななか、新たな目標を設定し、最近では週5〜7回(!)通うほどに。

「何か目指すものがあるとがんばれるので、年内に開催されるベストボディ・ジャパンの大会にエントリーしようと考えています。今は週1回パーソナルトレーナーさんに教わって、大会用のボディメイクに取り組んでいます。今日は背中、明日は胸、その次はお尻……というように、毎日部位を変えて鍛えていて、もし週7で筋トレを続けられたら体がどれだけ変わるのか、実験している最中なんです」

現在は大会用のトレーニングに励んでいる(撮影:萩原美寛)

昨年から栄養の勉強も始め、すでにアスリートフードマイスター3級の資格も取得。今は2級取得に向けて勉強中だと話します。さらに「より実践的なレシピを考えられるように」と、スポーツフードアドバイザーの勉強も始めたそう。

「元々資格の勉強が好き、というのもありますが、ゴールを決めると走り続けられるタイプです。この資格を取ろうと思うと、試験の日まで勉強を続けられます。大学時代に気象予報士の資格を取ったときもそうでしたが、基本的に家にいるとダラダラしてしまうから(笑) カフェなど適度に人の目があって、少しザワザワしている場所で、集中して勉強することが多いですね」

ゼロから始めた琴。集中できる稽古時間が好き

筋トレや資格の勉強をひとりコツコツ続けながら、今年習い始めた琴にも熱心に取り組んでいます。昨秋から今春にかけてしていたフルマラソンの仕事で、週5回走る生活が終わった後、「別のことに挑戦してみたい!」と考えるなか、ふと思い浮かんだのが琴でした。

琴も目標を持って取り組んでいる(撮影:萩原美寛)

「2020年東京五輪の開会式で和楽器が演奏されるんじゃないかな、とも思っていて、それもあってお琴を習ってみたいなあと。正月特番で流れる『春の海』や新年らしい曲、いつかはプロレスの入場曲を自分で演奏してみたい、という目標があります」

思い立ったらすぐに行動するという元井さん。琴が気になって調べると、通いやすい場所に教室があるのを知り、すぐに電話して当日体験レッスンを受けた後、入会を即決したといいます。今はマンツーマンでの稽古を月2回、1時間ずつ受けているのだそう。

「大人になってゼロから何かに挑戦することって、なかなかないですよね。お琴は縦書きの楽譜だったり、そもそも楽譜の読み方もわからなかったり、知らないことだらけなぶん新鮮で、稽古中はとても集中できるのがいいです。半年続けてきて、今では『涙そうそう』が弾けるようになりました!」

「回転寿司店での挑戦」がなかったら、ひとり好きにはなっていなかった!?

活動的な印象のある元井さんですが、幼い頃は内気で引っ込み思案な性格だったと振り返ります。「ひとりでお店に行くような大人になるなんて、当時は考えられなかった」と言いますが、転機は両親に連れて行かれた回転寿司店でのやりとりでした。

ひとり行動なんてできなかった、人見知りが激しい幼少期を振り返る元井さん(撮影:萩原美寛)

「小学3〜4年生のときでした。回転寿司店で両親から『回っているお寿司には全部わさびが入ってるから、わさび抜きが食べたかったら板前さんに自分で言いなさい』と言われたんです。子どもでわさびが食べられなかったので、勇気を出して『さび抜きください!』と伝えるところからスタートしました(笑)」

両親から与えられた実践的な機会が元井さんの性格を外向的にし、後に「ひとり◯◯」を極めていくことに寄与したのかもしれません。中高生時代にはひとりファストフードなど、ひとりごはんに行くようになり、社会人になってからはひとり旅をするようにもなりました。

「今は旅行といえばほぼひとりで行きますね。ルチャリブレ(メキシコのプロレス)の大会を見るために、ほぼ毎年メキシコには行っています。欧米、アジアなど行き先はいろいろですが、どこに行くにも下調べはせずに宿と航空券だけ取って、行きの飛行機でガイドブックを見ながら、行きたいところをマークして、現地で動き回ります」

元井さんいわく、ひとり旅の良さは、その日の気分でどこにでも行ける身軽さがあること。誰かと一緒の旅行も楽しいけれど、ひとり旅はそれとは違う魅力があるといいます。

旅はほぼひとりで行っていますね、と元井さん(撮影:萩原美寛)

「ひとり旅を続けていると、何度も訪れる場所では現地で友達ができるんですよね。ひとりで行くけど向こうで友達と会ったり、旅先で出会った友達と現地集合・現地解散する形で、1日だけ一緒に行動する、という旅をすることもあります」

国内旅行ではひとりで地方の動物園や水族館に行くのも、大事な趣味のひとつ。「ひとりでいられるときは、ひとりをとことん楽しもうと思っています。いつか家族を持つことがあれば、家族とも行ってみたいですけどね」。

いろいろなひとり時間を教えてくれた元井さん。フリーのキャスターなので、自分の興味関心のあることに挑戦しながら、それを強みにしていきたいとも語っていました。自分を磨き、アップデートする素敵なひとり時間の過ごし方から、学ぶことが多くありそうです。

 

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