マンションは新築と中古、どちらを選ぶべき?(独身女性の住まい選び・2)

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マンションを購入すると決めても、新築か中古、どちらにすべきか悩むところです。新築は新しくきれいだけど高い、中古は安いけど修繕の問題がある、そのような単純な問題だけではありません。この記事で新築と中古、双方のメリット・デメリットを押さえてマンションを選び、自分にとって理想のマンションを購入しましょう。

新築のメリット

修繕費用が安い

中古の築年数にもよりますが、修繕にかかるコストは新築のほうがリーズナブルです。例えば築35年のマンションであれば、あと20年たつと築55年です。ここまでくるとマンションのいろいろな箇所(配管や給水設備)で老朽化が進み、修繕の費用も高くなります。

旧耐震基準で建築されたマンションであれば、大地震への心配もぬぐえません。そういった意味でも新築は安心といえます。また毎月の修繕積立金も、多くは新築の方が安く設定されています。

瑕疵担保責任により10年間の保証がつく

中古は築年数に応じて設備も古くなります。新築は全て新しい設備から始まりますし、多くは最新の設備が使われています。また何か故障があっても、引き渡しから10年間は保証がついているので安心です。

固定資産税が軽減される

税金面において新築は優遇されています。新築は確かに中古よりも物件の値段がかなり高いですが、税金面で優遇されていることを加味すると、少し変わってきます。

条件を満たせば建物の固定資産税に5年間の軽減措置がありますから、通常は中古よりも高くなるはずの固定資産税も、優遇を受けることによって税負担が軽くなることをおさえておきましょう。

セキュリティがしっかりしていることが多い

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防犯カメラ、オートロックなど、セキュリティ面がおおむね充実していることが多いです。防犯面が心配な女性には安心ですね。

駐輪場、駐車場が確保しやすい

中古の場合、すでに駐車場などが埋まっていることもありますが、新築であれば比較的確保しやすいことが多いようです。

住民とのコミュニティは全員ゼロからのスタート

新築では入居者全員が知らない人同士の可能性が高く、コミュニケーションにおける最初のハードルは比較的低いです。もちろん、100%気の合う人たちばかりとは限りませんが、それでも「新築を買う」という同じ選択肢を選んでいるので、比較的話も合うのではないでしょうか。

新築のデメリット

価格が中古よりも高い

新築のマンションは中古よりも価格がかなり高額です。住んだその瞬間から中古となりますから、1年後には市場価格がおよそ1割以上下がり、10年たつと40%近く下がってしまいます。

高額な理由は簡単で、新築には「新築プレミアム」があるからです。新築マンションの価格に「営業社員の人件費」「モデルルームの設営費用」「インターネット、テレビ、CM、ポスティングのチラシなどにつかう広告費用」が上乗せされていることを指します。

例えば3000万円で購入しても、1年後には2700万円、10年後には1200万円の価値となります。不動産は買うときと売るときの両方を考えて購入することが大切。売るときに「こんなに安くなるとは思わなかった」とならないようにしましょう。

建築前に購入すると、眺望や日当たりが確認できない

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マンションは建築される前に購入することもあります。そのような場合は、眺望や日当たりは確認できません。あくまでも想像するしかありません。もし目の前に別の大きいマンションが建てば、眺望は大きく変わるでしょう。

消費税がかかる

新築マンションは業者からの購入となりますので、消費税がかかります。さらに2019年10月には消費税が10%に引き上げられます。3000万円のマンションであれば3300万円になります。8%であれば3240万円ですから60万円高くなります。消費税が引き上げられるからと焦って購入する必要はありませんが、物件を比較・検討するときの大きな要素となるでしょう。

中古のメリット

価格が割安

中古マンションのいちばんのメリットは価格が割安なことです。新築には上述のとおり新築プレミアムがついていますが、中古にはそれがありません。

ただ、物件の価格だけを見て判断するのはよくありません。後述しますが、修繕コストや仲介手数料なども含めて、総合的にシミュレーションすることが大切です。

売主が個人であれば消費税がかからない

個人からマンションを購入する場合は、消費税がかかりません。例えば1000万円の中古マンションの場合、業者から買う場合は1080万円(2019年8月時点)ですが、個人であれば1000万円で購入できるので、消費税分安く購入できます。

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中古のデメリット

修繕コストがかかる

新築よりも修繕コストがかかります。毎月の修繕積立金は新築よりも高くなります。ただ一口に中古と言っても、築1年から築50年まで、すべてが中古です。築年数に応じて修繕コストも変わってきますから、購入する際は修繕積立金の額や、今後発生する見込みの修繕について、わからないことは不動産業者に聞いておいた方がいいでしょう。

設備が古い

台所やお風呂場などの水回り、冷暖房など、自分でリフォームできる箇所は問題ありませんが、配管などの給排水設備工事など共用部分の修繕は、マンションの住民による一定数の合意が必要になります。簡単に修繕できないこともありますので、注意しましょう。

固定資産税の軽減措置がない

先述の通り、新築物件には固定資産税の軽減措置が5年間適用されますが、築6年以上たつと中古よりも固定資産税が高くなります。新築は税金面で有利と考えたとしても、何年有利なのか、トータルでどれくらい変わるかは、大まかにでもある程度計算しておいたほうがいいでしょう。

不動産業者を通じて購入すると仲介手数料を取られる

例えば1000万円の中古物件であれば、1000万円×3%+6万円+消費税(8%)=38万8800円の仲介手数料を取られます。仲介手数料は売買価格に応じて増えますから、初期費用のうち、頭金以外で最も大きな金額になることが多いです。

迷ったときは

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新築と中古のメリット・デメリットを知ったうえでも、決められないこともあるでしょう。中古でも安い買い物ではありませんし、人生何が起こるか分かりません。

転勤、実家に帰ることになった、病気、災害、同棲、結婚、出産……。未来に起こることは誰にも予測できません。迷うのは当然のことです。そのようなときにおすすめなことは、第三者の意見をたくさん聞くことです。

マンションは1棟ずつ、1室ずつにそれぞれのよさがあり、どれがいいかは、実際に購入した人の意見や身近な人の話を聞いて、納得して決断するようにしましょう。

ちなみに国土交通省によると、分譲住宅購入時の世帯主の平均年齢は、42.7歳となっています。(参考:「平成30年度住宅市場動向調査」(国土交通省)

また、ARUHIマガジンがマンションを購入した独身者100人に聞いた「購入した理由」は、「将来の資産のための投資」「家賃がもったいない」「結婚相手がいない」などでした。

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