【古民家で暮らそう!07】アイランドキッチンを自前で作ってみた・上

アイランドキッチンの天板を作っているところ

家を購入してから越して来るまでの間に、光ケーブルの引き込みの工事も終わっていたので、ネット、電話、テレビがすぐに使える状態になりました。私の場合、ネット回線が使えないとまったく仕事ができなくなりますので、引っ越し前の回線使用の契約はとても重要です。

【連載】古民家で暮らそう!

さっそくですが、生活の基本となる食事を作る場所を整えないといけませんので、いろんな雑誌を見てイメージを膨らませて、大き目のサイズのシンクと、グースネックと呼ばれる可愛い形の水栓をネットで購入し、天板には小さなタイルを敷き詰めることにしました。

今はネットで検索をすると、迷うほどたくさんの種類のタイルを簡単に探すことができますし、タイルの貼り方や目地の埋め方なども動画付きで調べることができます。なんとも便利な時代です(しかも無料で!)。

木で造る部分に関しては、天板などの合板はホームセンターで購入しましたが、柱は庭に建っていた倉庫の角材を再利用しました。完成品を見るとかなり立派に見えますが、実際はそれほど材料費がかかったわけではありません。しかも、角材のあちこちにホゾの穴が空いていたり、欠損した部分などがあるので、自ずとアンティーク風な仕上がりになって、古民家にマッチした風合いになります。

越して来て1週間目に豪雨に遭遇

増水した川(少し水が引き始めたときの写真)と、錆止めを塗った屋根の母屋

9月2日の深夜から、この地域が記録的な豪雨に見舞われました。役場に行くと無料でもらえるという町内無線もまだありませんでしたし(田舎ではものすごい威力を発揮する情報源です)、この村の地形もよく分かっていませんでしたので、まったく情報がない中で孤立しました。

ご近隣に挨拶にはうかがって快く受け入れてもらったものの、まだ皆さんの連絡先も把握しておらず、このまま川があふれた場合はどこに避難をすればよいのかも分からない状態でした。我が家は普段はちょろちょろときれいな水が流れる川に面しているのですが、朝方には川面が波打って上下しているのが家の中から見える状態まで増水し、土手からあふれれ出しはじめていました。

母屋と離れをつないでいた屋根のつなぎ目からは「雨漏り」というかわいい次元ではなく、滝のように漏れていましたので、バケツなどでは到底追いつかず、衣装ケースを並べて対処しました。8月26日に越して来てわずか1週間目で、「エラいところに越して来てしまった…」という体験をしました。

幸い、土手の道にちゃぷちゃぷ水があふれ出る程度で大事に至ることはありませんでしたが、大雨のときにはこうなるという記憶を植えつけられた出来事でした。さっそく、あふれたつなぎ目の樋を大きなものに付け替えてもらったので、それから後は一度もあふれたことはありません。

私たちがこのまちに越して来た当初は、役場に移住定住をサポートする部署がなく、不動産業者から家を購入した後、まったく知らない村にやって来ました。今は自治体にも移住をする人たちのサポート窓口があることが多いので、越して来る前に地域での暮らしのことを親切に教えてくれます。事前に地域の人たちと仲良くなる仕組みもあるので、随分便利な時代になったものだと思います。

水が使えるってこんなに便利!

段ボール箱の上に天板を仮置したところ

まずは、実際にアイランドキッチンを設置する場所でシミュレーションをして、大きさを測った天板を造ることにしました。この天板の上にはタイルを貼るので、素材そのものは全部隠れてしまうことになります。天板がしなるとタイルも剥がれてしまいますので、格子状に頑丈な補強材を裏面に入れて、シンクをはめ込む穴を空けてあります。

天板が完成すると、再度、引っ越し用の段ボール箱を使って、通行の邪魔にならないか、まな板を置く場所が狭くないかチェックします。蛇口も仮に乗せてみて、フライパンや鍋など大きなものが洗いにくくないかを確認してみました。具体的に目に見える形になると、生活空間の中にキッチンがある姿を何となく想像することができるようになり、作っているほうも盛り上がってきます。

とは言え、これから土台を作って、足元にコップやボウルなどを収納する棚も作らなくてはいけませんので、まだ水やお湯の栓をつなぐわけにはいきません。

散水用ホースでの食器洗い

ただ、排水に関しては、シンクにジョイントする排水ホースを排水口に突っ込むだけですぐに使えるので、段ボール箱への仮置状態でも流しとしては機能するようになりました。なので、庭用のホースを室内まで引き込んで、食器洗いのときには散水用ホースで洗い物ができるようになりました。

風呂場で食器洗いの日々

それまでは、食事が終わるごとに風呂場に食器を持っていって、しゃがんだまま風呂のシャワーで洗い物をしていたので、立ったままで洗い物ができるというだけでも大きな進歩です。水が普通に使えるのって、なんて素晴らしいことなんでしょう!

(続く)

 

連載

特集

TAGS

この記事をシェア