「本物志向派」はこだわり消費で自分を磨く DANRO「ひとり白書」

(Photo by Getty Images)

結婚せずにひとり暮らしを続ける独身世帯の増加や、働き方改革による残業時間の削減で、ひとりで過ごす時間が増えていくと見られています。

「ひとり時間を楽しむ」がテーマのDANROでは、このほど「ひとり白書」を作成しました。20~49歳へのアンケートによって、浮かび上がってきたのは、自分のこだわりや自己投資にお金を惜しまない「本物志向派」の存在でした。

”本物志向派”=軸がブレず自己投資が好きな人たち

調査は楽天インサイトが今春、20歳〜49歳の有職者(仕事をしている就業者)800人を対象にインターネットで実施。白書では、「積極的に自分への投資を行っている」と同時に「自分自身の価値基準を持ち、それに基づき行動している」と回答した21.5%(800人中172人)の層を、高意識かつ高投資の”本物志向派”と位置付けました。

”本物志向派”の世帯年収は727万円で、毎月のおこづかいは6万610円。日本の世帯平均所得551万円と比べると、経済的に余裕がある人々と言えます。普段の情報を手にいれる場所としては、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムといったSNSや、インターネット広告をあげる声が目立ちました。

「”本物志向派”は平均で8.4個の情報源があると答えており、より多くの情報源に触れていると言えます」(楽天インサイト・マーケティングリサーチャーの一色祐希氏)

「自分を表す言葉」について質問したところ、”本物志向派”は「楽観」がトップで「誠実」「趣味」「信頼」「感謝」「情熱」「女性」と続きます。全体との比較では、「情熱」と答えた人が全体では10.5%だったのに対し、”本物志向派”は23.3%と目立ちました。

判断基準は”自分が好きかどうか”

計画的な資産形成をしているのも特徴です。

「電子マネーが過半数を超えているのも特徴的で、賢いお金の使い方を見極めつつ、自分への投資へも意欲的な人たちと言えます」(一色氏)

健康に対する意識も高く、「太らないように気を配っている」「ストレスをためないようにしている」「健康のため、口にするものに気を使っている」といった声が多くあがりました。

”本物志向派”は美食を求める意識が強く、美味しいものであれば値段は気にしない傾向も見られます。

朝食を必ず取っている人が、”本物志向派”では62.2%にのぼりました。全体では51.5%に過ぎず、規則正しい健康的な生活を送っている様子がうかがえます。一方で「食品の質や美味しさにこだわる傾向がありますが、美味しければ冷凍食品やレトルトも使うようです」(一色氏)

洋服を選ぶ際には、ブランドよりも素材の良し悪しを気にしたり、ヴィンテージグッズやクラシックカーなど、古き良きものにこだわる傾向も強いようです。

「全体的な傾向として、価格やブランドではなく『自分が好きかどうか、求めているかどうか』が価値基準としてあります」(一色氏)

人と一緒に過ごしつつ、ひとり時間も楽しみたい

生活や目標についての自由回答では、「周りから尊敬される人格者になりたい(女性/27歳)」「皆からカッコいいと思われる生活(男性/43歳)」「人とのつながりを大事にして、感謝を忘れず、謙虚な心で日常を大事にしたい(女性/42歳)」などの声があがりました。

「他人からの見え方も気になっている様子です。他者との関わりが大きなポイントと言えそうです」と一色氏。

”本物志向派”のうち「人と一緒に過ごすのが好き」と回答したのは45.9%で、「一人で過ごすのが好き」と回答したのは29.6%でした。

「リアルなつながりも持ちたいけれど、同時にひとりの時間も同じぐらい大事にしたという方たちと思います。人と一緒に過ごすのも好きだが、ひとり時間も楽しみたい。そういった意識が見られます」(一色氏)

ひとり時間の過ごし方に関しては、次のような声が集まりました。

「自分の時間を自己犠牲を感じることなく、起きてから寝るまでフルに充実感を持って暮らしたい。(女性/43歳)」

「いい意味でも悪い意味でも、他人に刺激を与えられる人になりたい。自分が経験してきた世界一人旅を多くの人に話して、視野を広げて欲しいと思っている。(女性/39歳)」

「一人暮らしで車を2台所有している。1台はチューニングをしていて、チューニング代は70万円前後(男性/25歳)」

目指すのは”とがりすぎない個性”

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一色氏は”本物志向派”について、次のように総括します。

「まず自分の価値基準で選んだものによって、本物感を得る。それをSNSで共有して、特別感をシェアしていき、上質な生活を目指す。そして周りからの賞賛や憧れ、共感、いいね!を得たいという志向があります」

自分の中に確固とした判断基準を持ちながら、「とがりすぎす、自分なりのこだわりが光るレベル」を意識するのが本物志向派。

「”本物志向派”は新たな流行を生み出す層にもなりえます」と一色氏は説明します。自分の価値基準に従い、自己投資を怠らない”本物志向派”が、今後は社会で存在感を増してくることは間違いなさそうです。

「DANROひとり白書」(PDF版)は、こちらからダウンロードできます。

 

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