【古民家で暮らそう!10】引き戸が完成、これで寒さがしのげる!

庭から見た満天の星空

裏山の千ヶ峰が紅葉し始めて、多可町に越して来て初めての冬を迎えることになりました。

寒くなってくると空気が澄んできますので、晴れた日の新月のときには、自宅にいながら満点の星空を見ることができます。庭から見える星空もきれいですが、千ヶ峰の三谷コース登山口の駐車場に行くと余計な光が一切ないので、本当にきれいで感動します。

今でも友人が泊まりに来るとここに連れて行って、寒空の中、ゴザの上に寝転がって星空を眺めることがあります。地球は、宇宙の中に浮かんでいる惑星のひとつなんだと感じることができる場所です。

千ヶ峰(1005m)山頂からの眺め。手前の山の麓に我が家がある

千ヶ峰は北播磨の中でもハイカーたちには有名な山のようですので、天気がよい日に山の神様へのご挨拶がてら登ってみることにしました。

新婚旅行のときには、北海道の大雪山、利尻岳、アポイ岳などの山を登っていますので、多少の山なら大丈夫だろうと思っていましたが、一番キツいと言われている三谷コースにチャレンジしてみると、帰りには膝がガクガクの状態に…。すっかり体力が落ちていることを実感しましたが、この山は地元の小学生が遠足で登る山です。田舎の子はたくましい!

戸を造る

連載09」では、引き戸をはめ込む枠の部分を造りましたが、いよいよそこにはめ込む戸を造ります。引き違いの戸なので同じ大きさのものを2枚作って、2本のレールの上にはめ込みます。レールの上を2枚の戸が滑ることになるのですが、あまり間を空けすぎるとすきま風が吹きますし、狭すぎると戸が引っかかるので、溝の位置の調整がとても微妙。

基本的な構造は、既存の戸のつくりを観察して同じように作ればよいだけなのですが、仕事で使っているデザインのソフトを使って図面を書いてみたりしても、なかなか理屈通りにはいきません。まずは枠を作って、枠の側面に掘った溝の間に表面の板を差し込むように作るだけなのですが、我が家はそれほどたくさんの工具を持っているわけではないので、これらの細かい作業を全部丸ノコ1個で加工しました。

レールの溝を掘る

引き戸の枠組みを作る

もともとここの部分には戸があった場所ではないので、障子やふすまの開閉ができる溝が床の部分にありません。ここに浅めの溝を掘らないといけないのですが、我が家にはトリマーやルーターのような電動工具がなく、これも丸ノコの刃を少しだけ出して、少しずつ位置をずらして何度も走らせてガイドを作り、最後はノミで削り取って溝を作りました。

中央の部分は電動工具で処理ができるのですが、厄介なのは柱の近くの端っこです。丸ノコ本体の大きさがあるので刃が端まで届きません。なので、途中からはカッターナイフでガイドの溝をつけて、それに合わせてノミで掘っていくことになります。まっすぐの溝じゃないと当然スムーズに戸の開閉ができませんので、地味に大変な作業です。

人のそばにいるのが大好きな我が家の保護犬・ルカ(2015年に亡くなりました)は、私がこうした作業をするときにはいつも隣に来て、興味深そうに見ていました。

これで寒さがしのげる!

床に溝を掘っているところ

いちばんドキドキする瞬間です。枠の溝に板をす〜っとはめ込むのですが、今回は奇跡的に一発でうまくはまってくれました! 底辺から差し込んだので、はめ込んだ後に底の部分の枠を取り付けて完成です。

床のレールには、ロウソクの蝋を塗り込むとスムーズにすべるようになります。まだ着色をしていない状態なのでかなりミスマッチな感じですが、とりあえずこれで寒さはしのげるようになりました!

戸の枠に板をはめ込み、ようやくキッチンと廊下の間に戸が完成

その他、実際に寒くなってみないと気がつきませんでしたが、家のあちこちの隙間からス〜っとすきま風が吹いているところが何箇所もありましたので、家中の壁に手をかざして探して歩き、その都度、隙間テープやパテで埋めたり、新たに板を貼り直したりしていきました。

古民家を購入すると、少なからずこの作業が必要になります。ドアの隙間、壁の隙間、天井のつなぎ目、畳の隙間など、ありとあらゆるところからすきま風が吹いてきますので、それらを埋めていくだけでもかなり効果があります。いよいよ初めての本格的な冬を迎えるわけですが、どれほどの寒さなのでしょうか…。

猫は、高いところがあるとどうしても登りたくなるようだ

しかし、戸が完成しても、またしても猫のニノが登りにやって来ました…。どうやら調味料置き場から柱にジャンプして、そこから天袋の上に移動して来るようです。

 

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