鹿児島産黒毛和牛で「ひとり焼肉」を楽しむ贅沢【ひとりグルメ紀行:2】

個室でA5ランクの和牛希少部位を堪能(撮影・萩原美寛)

今夜は焼肉の気分だなと思ったとき、皆さんはどうしていますか? 私は迷わずひとりで行きます。「夜、時間ある? 焼肉行かない?」と誰かを誘うのも、急すぎて迷惑だよね……と思い、「うん、ひとりで行こう!」と即決するのです。そんなひとり焼肉シーンにぴったりな店を開拓しました。

ひとり時間を優雅に彩りたい。そんな人にオススメの飲食店を紹介する連載【ひとりグルメ紀行】。美味しい食事とお酒、充実した時間を過ごせるお店の環境、店主の思いなどを伝えしています。

今回は、東京・新宿に4店舗、秋葉原に1店舗を展開する「牛の達人(ぎゅうのたつじん)」です。こちらはすべて個室になっているので、周りを気にすることなく、ひとりで肉と向き合えるのがうれしい。

「牛の達人」(撮影・萩原美寛)

A5ランクの鹿児島産黒毛和牛 希少部位がおトクな盛り合わせに

今回訪れたのは秋葉原店(東京都千代田区)です。ネパール出身の店長バタチャン・パラカスさんによると。主に20代後半〜40代のお客様が多く、1人あたりの単価が6000〜8000円と、少し高めなこともあり、記念日利用が多いといいます。もちろんひとりでのお客様も多数いて、個室でゆったりできるのが喜ばれているそう。

この日いただくのは、A5ランクの鹿児島産黒毛和牛(※1)の希少部位が大集合した「匠盛り合わせ」(1人前4800円・税別)です。

豪華な「匠盛り合わせ」。写真は2人前(撮影・萩原美寛)

鹿児島産黒毛和牛の希少部位盛り合わせは、この他にも2種類あります。ひとつはミスジ、カメノコ、和牛ハラミ、シンシン、トウガラシ、レアローストステーキが揃う「赤身の極み」(1人前3800円・税別)。サシが入っている肉が胃もたれしやすい世代に人気だとか。

もうひとつは特上タン、トモ三角、和牛ハラミ、肩三角、リブ芯、レアローストステーキが揃う「極みの盛り合わせ」(1人前3800円・税別) 。こちらはサシが入った肉が好みの人にぴったりな一品です。

これらのスペシャルな鹿児島産黒毛和牛を「そんなに高くはないかも」と思える金額感で提供できる理由は、特別な仕入れルートにありました。

店長のバタチャン・パラカスさん(撮影・萩原美寛)

「現社長の父が40年以上に渡り、大手食肉業界の商社に勤めていました。仕入先との強い信頼関係ができているため、直で仕入れる独自のルートを持っています。そこから牛本来の味を楽しめる最高品質かつ新鮮な肉をできる限り安価で、安定的に仕入れることができています。チルドで仕入れた肉は毎日職人が手切りにしてご提供しています」(パラカスさん)

タレではなくヒマラヤ岩塩で、肉本来の味を楽しんでほしい

さまざまな新鮮朝採れ野菜を使用。ボリューム感がすごい(撮影・萩原美寛)

“ベジタブルファースト”として、1品目に「農園サラダ」(780円・税別)をいただいた後、「匠盛り合わせ」に移ります。ここで驚いたのは、本来タレを入れる皿に岩塩の塊がドーンと置いてあること。「牛の達人」では原則、肉をタレではなくヒマラヤ岩塩でいただくのです(※2)。

熱い肉を置くと塩が自然と溶ける(撮影・萩原美寛)

「これ、どうやって削るんですか?」と聞いた私に、パラカスさんは「肉を乗せると塩が溶けます。お好みの量を付けて、肉本来の味を楽しんでください」。肉の熱で自然と溶け出す塩を付けてから、肉を食すというのです。なんて合理的。

後モモ部の赤身肉に属する「トモサンカク」(撮影・萩原美寛)

基本的に片面はしっかり焼き、裏返した後はさっと焼いて食べるのがおすすめだとか。オーダー後に渡される「牛の達人 肉ガイド」を読みながら焼くと、各部位を最高に美味しく食べる焼き方ができるはずです。

和牛ハラミやリブ巻きを焼く。盛り合わせをオーダーしたときとランチタイムは肉を1枚単位で追加注文できる(撮影・萩原美寛)

今まで焼肉をタレで食べていた私にとって、岩塩で食べる体験は未知なるものでした。肉汁と上質な岩塩が混ざり合った、肉そのものの味をじゃましない「自然の調味料」のおかげで、各部位の味の違いをクリアに感じ取ることができたからです。

クセのない味わいながらほどよい甘みのあるトモ三角、濃厚なこっくりした味わいのハラミ……タレと合わせて食べていたときも「美味しい」と感じていましたが、タレの存在感が肉自体の味を薄くしていたようにも思います。「肉の味」をとことん楽しみたいとき、岩塩は素晴らしい相方だと感じました。

普段使いはもちろん自分へのご褒美に、極上の焼肉体験を

濃厚な卵黄をかけて……(撮影・萩原美寛)

盛り合わせのうち、肩の希少部位・ザブトンだけはタレと卵黄で、すき焼き風にいただきます。口の中でジュワーンととろけるさまが印象的でした。

極上の生肉が寿司に。美味くないわけがないメニュー(撮影・萩原美寛)

他にも、人気のメニューをいただくことに。「極 和牛握り4貫」(1680円・税別)は名前の通り、極上の和牛生肉が使われています。噛み締めると甘みが脂から、旨味が赤身からそれぞれゆっくりと溶け出すように出てきました。

最後はスイーツをいただきます。パティシエが作ったレシピをもとに、店舗で手作りしているそう。牛肉はもちろんのこと、「牛の達人」には食の達人が数多く携わり、チーズはチーズ協会理事、ワインは3社の有名インポーターに専属するシニアソムリエたちがサポートしています。

「アールグレイの苗木」(580円・税別)はロイヤルミルクティ風の洋風プリン(撮影・萩原美寛)

上質な肉を食べると幸福感で満たされます。翌日への活力が湧いてくるのを感じる、素晴らしいひとり焼肉体験でした。ふと焼肉を食べたくなったとき、何かを達成した自分にちょっとしたお祝いをしたいとき、そんなときに訪れてみては。

個室でマイペースに焼肉を(撮影・萩原美寛)

取材協力/牛の達人 秋葉原店

<住所>
東京都千代田区外神田4-4-3 秋葉原SILビル4F

<営業時間>
月〜日・祝 11:00~15:00(ランチLO.14:30)
月〜土 17:00~23:00(ディナーLO.22:30)
日・祝 17:00~22:30(ディナーLO.22:00)
※15:00~17:00はクローズ。
定休日:なし

<ご予約・お問い合わせ>
03-6206-0729

※1:全国の優秀な和牛を5年に一度集めて、改良の成果や優秀性を競う全国大会「第11回全国和牛能力共進会」(2017年9月)で団体総合優勝を獲得し、日本一の和牛に輝いた。
※2:カルビとハラミはタレに変更可能。ランチメニューもタレに変更できる。

 

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