ファーストクラスひとり旅。さあ快楽の極地へ(50代からの独身日記:7)

アテンドして下さったアメリカン航空のホンさん。笑顔がステキなやさしい方で、機内までしっかりサポートしてくださいました。

ESTAを知らずしてもなんとかロサンゼルスの入国ゲートをくぐり、野宿の危機も乗り越えて古き良きゲストハウスでの滞在を満喫し、気がついたらあっという間に最終日。

早朝の静かなダウンタウンの景観保護地域。そこに佇む古き良きゲストハウス「ISAOハウス」の前に1台のワゴン車がすすーっと到着。アメリカン航空の提供するサービス「The Private Suite」による空港までのお迎えのお車であります。

さあ、これまでのドタバタ劇はすっかり忘れて、背筋を凛として気持ちだけエグゼクティブ風に、ゆったりと後部座席に乗り込むわたし。

ワゴンでお迎え、専用ゲートで出国

The Private Suiteサービスによって専用ゲートをくぐる。この無機質さがなんとも非日常を醸し出している。

流れていく早朝のロサンゼルスの風景は美しく、ごった返したサンタモニカの海岸のことなど遠い記憶となってしまったことすら気づかず、あっという間にロサンゼルス国際空港(LAX)に到着だ!

(はい、ここからはこれまでの自虐的な冷めたシーンは一切ございません)

到着といってもそれはそれは特別なところ。私のために専用のゲートが用意され、ドライバーさんがスマートに係官にパスを提示し、第1関門を通過。そして次は入国と同じ専用のイミグレーションに。車が横付けされるとすすーっとアテンダントがドアを開け、荷物をピックアップしてくれます。

ERIKAさん(前回に登場するすっ飛んだ美女)のお買物グッズが満載の、ZUCCAのキャリーケースを軽々と持ち上げ、私はそのまま手ぶらで誰もいないゲートへ。「ロサンゼルスは楽しかったかい?」なんて質問に「アイラブUSA!」なんてとんちんかんに応えるじぶん。

そこに登場したのがアメリカン航空の現地スタッフのホンさん。彼女は私が機内に乗るまでの間の時間をすべてサポートして下さる方なのです。流暢な日本語に、なぜかつい下手くそな英語で応えてしまうけど、ほっこりとしたホンさんの雰囲気に、ぼっち空港滞在の不安も消えていきます。

ラウンジをフルに楽しむ!シャンパンで朝食を

ファーストクラスラウンジをフルに利用するために早めにLAXに到着して、早速朝食を、と聞かされていたのですがこれは正解。ファーストクラスは機内時間だけではなく、お迎えの瞬間から始まっているのですね。いや、気分的にはもっと前からと言ってもいいでしょう。

さて、アメリカン航空のFlagshipファーストダイニングでは何も言わずして、シャンパーニュが継がれます。銘柄はKrug。一応ですね、2000年(もう20年も前じゃないか!)にフランスにあるKrug本社に個人的にお呼ばれしているワタシとしては、とても嬉しいハレの日のシャンパーニュ。

とにかくハーフボトル1本をすっと身体に流し込み、そこからはまるでディナーのような朝食を迎えます。その間、ホンさんは私の荷物をキープしてくれているわけです。手ぶら状態は実に身軽でよろしい。

デザートのフルーツもご覧のようにたっぷり。Krugの奥行きの深さにうっとりする朝食。

さて、お腹も落ち着き、気持ちや身体がユルくなったあとは、レストランからラウンジへ移動して、おつまみをいただきながらリフレッシュメントで一服。ありとあらゆる飲物があったような気がしたのは気のせいではあるまいな。ここではカリフォルニアの赤ワインをグラスでいただき、再びスイッチを入れます。

レストランからラウンジに移り、ここでもおつまみを頂きながらワインタイム。マイ箸の「百年煤竹箸」でいただきます。

アテンダントのホンさんに導かれるままに、はい、次は「お買い物タイム!」でありますよ。はい、クレジットカードも使えず、キャッシュもない私は買い物なんていう余裕などまるでなく、まあ、そもそも買い物という行動とは無縁の私はホンさんに「お荷物は全部持ちますよ。どうぞお買い物を楽しんでくださいね」なんて言われると、

「そっか、ここでは日本発のCD使えるじゃん!」

急に気が大きくなり、はい買い物タイムのスタートアップであります。お荷物を持ってくださる人が横にいると気持ちは上がるものですね。こんな経験もちろん初めてでありますよ。

思い起こすとお迎えの車から搭乗するまでの4時間の優雅さ。これこそがファーストクラスの楽しみの一つではないかな。

欲しいと思ったら運ばれてくる極上空間

さて、ごった返す搭乗ゲートを横目にすすーっと機内へ。座席のボタンなどを確認していたら、いきなりフルフラット!アメリカの睡眠テクノロジー企業Casper社がアメリカン航空のためにデザインした上質なスエット、そして枕や毛布といった寝具が用意される心地よさ。

ここまで来たらもうトラブルはないと安心しきったファーストクラスシートにて。

特に寝間着用のスエット上下はほんとうに心地よく、頂いてきちゃったほど。(これは今も着ているし)。すぐに着替えて早速のリラックスタイム。マットレスを敷いていつでも横になれるようにしつつ、座席を横にしてデスクを用意してまずはネット接続。日本のニュースを眺めつつ、時計の針を日本に合わせて、落ち着いたところでシャンパーニュが。私の情報は共有されているようで、すぐにシャンパーニュが用意されるのですな、おっほん。

うとうとして、ぼんやり目覚めるとスムージーが運ばれ、小腹が空いたな、と思ったらヌードルが届けられ、シャンパーニュが3杯続いたらボディのしっかりしたボディのシャルドネが注がれます。どうしてわかるんだ?というくらい私の嗜好はセンシングされ、「欲しいな」という前に運ばれてくるのには驚きであります。アメリカンビーフの煮込があまりにもウェルダン過ぎるアメリカンスタイルだったこと以外は超快適な12時間フライトでありました。

キャビアもたっぷり添えられた機内ディナーのアミューズ。カリフォルニアの濃厚なシャルドネとのマリアージュがたまらない。

映画を見ないので使わなかったのですが、新作を含む映画や音楽、ゲームなども充実。ノイズキャンセリングヘッドホンも装備され、今思うと少しでも音楽聴いておけばよかったな、と少し後悔も。

フルフラットシートで目覚めて窓の外を見ると一面の朝陽。日本はもうすぐ。シートを戻し、PCもオフにしてラストシャンパーニュを。のんびりと準備をして入国審査もすすっと通り抜けてあっという間に現実世界に。

「ああ、よかった、帰りは何のトラブルもなくて」

ESTA知らずしてビジネスクラスに飛び乗り、LAXでは超VIP待遇のようなオプショナルサービス、「The Private Suite」で各種ゲートを一気に突き抜けてサンタモニカへ。ところがクレジットカードトラブルでホテルにチェックインできず、たどり着いたのが古民家ゲストハウス。そこで知り合った若い方々に弄んでいただき、〆はアメリカン航空ファーストクラスのお迎えで無事帰国。なんかできすぎているよなあ、独身のわたし。

極上の時間とサービス。「飛行機」という移動手段の中に深い楽しみと心地よい贅沢があった。

たかせ藍紗さんの「ファーストクラスで世界一周」の本が縁で選んでいただいた今回のロサンゼルス往復の旅。「もう一度行くか?」と聞かれれば、「(9月20日現在)相手もいないけどもう一度行く予定の新婚旅行はアメリカン航空ファーストクラスでラスベガス!」でありますよ。

50代からの独身日記、これからも続きますのでよろしくお願いいたします。

 

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