戸建てという選択肢、マンションにない魅力も(独身女性の住まい選び・4)

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独身女性が不動産を購入する場合、マンション以外に戸建てという選択肢もあります。戸建てには、マンションにはない魅力があるからです。戸建てで育った人であれば、「自分も戸建てに住みたい」と考える機会があるかもしれません。

この記事では、戸建て購入のメリットやデメリット、購入時の注意点や独身女性に適した戸建ての大きさなどをご紹介します。

戸建てを選ぶメリット

戸建ての場合、家全体が「自分の家」になるのが魅力です。自分の家になるからこそ得られるメリットがあります。

過度に周りを気にせず自分好みの空間が作れる

戸建ての場合、購入した土地建物の部分は「自分の家」なので、家の中や庭、玄関なども思い通りに使えます。規約などに縛られずにペットを飼うことや、趣味に合わせて内装を変えるなど、理想の暮らしを楽しむこともできるでしょう。

マンションでは外観や共用部の変更は基本的に難しく、専有部分であっても、リフォームなどの工事を行う場合は、オーナーや管理会社などの許諾が必要になることがあります。
その点、戸建てではリフォームだけでなく、必要に応じて増改築も可能です。ただし、増築や構造に関わるような大掛かりな工事を行う場合、自治体への申請が必要になることもあります。実施を決める前に、専門家に相談しましょう。

また、マンションの場合は上下左右の隣人に対し、大きな物音を立てないように配慮しなければなりません。逆に、隣人の出す音や振動が壁を伝ってくることに悩まされるケースもあります。

もちろん、戸建てであっても隣家や周辺に対する配慮は必要ですし、周囲の生活音はある程度聞こえてくるものです。しかしマンションに比べれば、壁が接していない分、自身や隣人が出す音を気にする度合いは比較的低いでしょう。

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ライフスタイルの変化に対応しやすい

結婚や介護など、ライフスタイルの変化に対応しやすいのも戸建て購入のメリットです。費用はかかりますが、間取りに不便を感じたとしても、リフォームや増改築による対応を視野に入れられるからです。現段階で結婚や介護などの予定がなくても、さまざまな状況に対応できる家を購入しておけば、安心して暮らせるでしょう。

いずれ自分自身が高齢になり、一人あるいは夫婦で住み続けることが難しくなったとしても、賃貸や売買に出すという選択肢の他に、二世帯住宅にリノベーションして子供と住み続けるなど、柔軟な未来図を描くことができます。

戸建てを選ぶデメリット

戸建ては自分の好きなように家づくりができる一方で、留意しておきたいデメリットもあります。

自力でメンテナンスしなければならない

マンションなら修理が必要になったとき、オーナーや管理会社を頼れますが、戸建ての場合ですとそうはいきません。経年劣化による外壁補修や屋根のメンテナンスをはじめ、台風や大雨、地震などの自然災害によって被害を受けた場合も、すべて自分自身で費用を賄い、修理の手配をしなければならないのです。(災害時、被害が甚大な場合には行政の援助が得られるケースもあります)

また、家の周りや庭の掃除、手入れを大変だと感じる人も多いようです。環境によっては草刈りなども必要になりますので、年をとると重労働になり、負担になる可能性もあるでしょう。

セキュリティー対策が必要

女性が一人で戸建てに住む場合、セキュリティー面の不安もあります。マンションに比べ、侵入口が多く、外灯や隣家、壁や生け垣などの位置によっては死角も生まれやすいからです。

特殊なケースを除けば、マンションのように警備員や管理人がいるわけではないため、自分の安全は自分で確保する必要があります。状況に応じて、防犯カメラやセンサーライト、二重サッシなどのセキュリティー対策を検討するとよいでしょう。

ただ、防犯性を高めるには、それなりの資金が必要です。購入するか、リースにするか、どの程度のセキュリティー機材をいくつ設置するかによって費用は変わりますが、数十万円~数百万円ほど必要になることもあります。

一戸建てを購入する場合に注意したいこと

理想のマイホーム購入を実現するのはすてきなことです。しかし家は大きな買い物なので、「理想のためには、このくらい予算を超過しても大丈夫」と思わず、想定外の事態が起こったときのことも考え、慎重に判断することが大切です。

資金の余裕を持つ

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戸建ては購入したあとも、固定資産税や建物の維持に関するメンテナンス費用などがかかるので、長く住み続けるにはある程度の資金が必要です。購入してから少しずつ積み立てて準備することもできますが、可能であれば資金を住宅購入ですべて使い切ってしまわず、多少は残しておくほうがよいでしょう。無理をして高額な物件を購入すると、後々資金不足で困るかもしれません。

ローンを利用するなら無理のない返済計画を

資金に余裕を持つには、無理のないローン返済計画を立てることも大切です。住宅購入は金額が大きい分、比較しているうちに大きな金額に慣れてしまうことが多いのです。せっかく購入しても、ローンが返済できなくなって手放すのでは元も子もありません。いくらなら無理せずローンを返済していけるのか、じっくりとシミュレーションをしてから購入を決めましょう。

住宅ローン金利の変動にも注目を

戸建てを購入する際は、住宅ローン金利や不動産価格の変動、住宅ローン減税、消費税増税など、国の政策にも注目しましょう。特に住宅ローン金利には注意が必要です。毎月支払う金額はそこまで高いと感じなくても、ローン完済まで積み重なると、意外と大きな金額になるからです。価格や金利が下降している局面で購入できるよう、日ごろから情報収集を行っておくことをおすすめします。

独身で戸建てを購入するのに適した大きさとは

女性が一人で住む場合、2LDK程度の戸建てが一般的な目安と考えられます。少し広めのLDKと寝室、プライベートルームとして1室程度、というイメージです。介護や自分自身の老後も考えるのであれば、平屋建てにするのもおすすめです。結婚して家族が増えることを考慮する場合は、もう一部屋増やすことを検討してもいいかもしれません。

売買や賃貸に出すなら立地や間取りを考慮

将来的に売買や賃貸に出すことも視野に入れるのであれば、立地がよい物件を選びましょう。戸建てはマンションに比べ資産価値の変動が緩やかといわれていますが、公共交通機関の駅や商業施設が近く、便利な場所にあるほうが売れやすく、借り手が見つかる可能性も高いからです。

また、多少立地が悪くても、使い勝手のよい間取りで設備が整っている家や、しっかりした作りで定評のある家などは、比較的買い手や借り手が見つかりやすいでしょう。2階建てや3LDK以上のファミリー向け物件でも、小中学校が近くにある場合は買い手や借り手が見つかりやすい傾向にあります。

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自分らしく暮らせるのが戸建ての魅力

戸建てを購入する最大の魅力は、家全体が自分のものになることです。マンションに比べ、内装やインテリア、外観などの自由度が高く、自分好みの「家づくり」ができる楽しさを得られるでしょう。

一方で、戸建ては維持管理を自分で行う必要があり、屋根の葺(ふ)き替えや外壁補修など、定期的にまとまった修繕費用がかかります。購入時に、メンテナンスや防犯にかかる費用も考慮して予算を組むことが大切です。将来設計も踏まえ、納得できる物件を選びましょう。

 

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