【古民家で暮らそう!:13】踏み心地最高! 離れへの廊下に床板を貼る

床板を貼り終わった空間

家の改修作業の中で、それほど技術的にハードルが高くなく、劇的に部屋の雰囲気が変わる作業は床板貼りではないでしょうか。今ではネットでいろんな種類の床材を選ぶことができますし、既製品ですと溝にはめ込んでジョイントできるように実(さね)の加工がしてあって、比較的簡単にきれいに仕上げることができますので、DIYの中でも人気のある作業だと思います。

廊下の部分に貼る床板は、ノコギリで表面に切れ目をわざと加工したアンティーク風の材を使うことに、前々から決めていました。裸足で歩くとザラザラした感触が気持ち良く、見た目もおもしろいので、これまでにも「この床板、どこで買ったんですか?」という質問を何度もお受けしています。

下準備は地味で大変

浮き上がった床面を削る

この廊下の部分は、前の家主さんが母屋と離れをつないでできた空間で(おそらく素人工事)、母屋部分から延びた床面と、離れの床面の高さが1cmほど違っていました。しかも、廊下のところどころで微妙に盛り上がっている部分があり、そのまま床板を貼ると水平にはならずガタガタしてしまいます。

なので、床板を貼る前に、床の高さを合わせるという作業が必要ですが、これがかなり地味で大変です。

母屋と離れの床の高さを合わせる作業

盛り上がった箇所は部分的に電動カンナで表面を削って均し、高さが足りない部分は薄い板を敷いて調整して、その上からベニヤ板で平らになるように捨て貼りをして、フラットな下地を作ります。

楽しい床貼り作業…のはずが

直線部分の床板貼り

その作業が終わってから、ようやく床板を貼り始めることができます。基準となる最初の1列はとても大切で、ここが斜めになっていると必然的にその後は全部斜めになってしまうので、墨壺を使ってガイドになるラインを引いてから作業を開始します。

柱と柱の間に合うようにカットして床板を貼る

2列目からの作業は、順番に板を実にはめ込んでいき、その都度、ビスで固定していけば途中まではどんどん進んでいきます。目に見えて空間が生まれ変わるのが分かり、とても楽しい作業です。踏んだときに床板がきしまないよう、1枚ずつ専用のボンドを塗るのを忘れずにはめ込んでいきます。

柱部分の細かい細工

壁や柱などに面する箇所は、パズルのように切れ込みを入れてはめ込んでいきますが、それはまだ簡単です。基本的に直角に切ればいいのですが、先ほどの床面と同様、直角ではない角や、直線ではない壁面部分がたくさんあります。

最後の1列をピッタリ加工するのは至難の業です。そういった箇所が部屋中のあちこちにあります…。

完成した廊下の空間全景

そんな作業を経て完成したのがこちら!

不潔感満載!脱衣所の改修作戦

カビだらけの脱衣所

この家を購入したときに一番汚かった場所が、この脱衣所です。最初に物件の見学に来たときには、ここの床にイタチかタヌキのウンチが山盛りになっており、そのときの記憶がトラウマのようにずっと残っていました。カビが生えて黒ずんだ壁紙や天井も不潔感が漂っていますし、チープな感じの洗面台も、それに拍車をかけて古臭さを演出しています。

毎日使うたびに「何とかしたい…」と思っていた箇所ですが、特に雨漏りがしているわけでもすきま風が入ってくるわけでもなく、どうせやるなら廊下の床板と同じものに合わせたかったので、後回しになっていました。

脱衣所の着色作業

連載11で壊した廊下の部分に広い空間が誕生したので、次はそこに床板を貼ることに決め、その前にペンキなどが床に飛び散ってもいいように、先に脱衣所改修に手を着けることにしました。移住してきて約1年、もっとも気に入らなかった場所に、やっと手を着けることになりました。

脱衣所の床にも廊下と同じ床材を貼る

せっかくやるなら、この空間は他とちょっと違う雰囲気にしたかったので、壁の色は普通は古民家で絶対使わない、薄い紫色にしました!

まずは木製の部分に濃い目のステインを塗りましたが、それだけでも空間が締まった感じになります。これが乾燥したらマスキングテープを貼って養生します。ペンキが飛び散るので上半身裸での作業。

洗面台の設置作業

その作業が終わったら、廊下と同じ床板を貼り、ウンチの跡が着いた床板とおさらばです。まるで元からこんな感じだったように、しっくり廊下と馴染んでいます。

紫の空間が完成!

紫と焦げ茶を基調にした脱衣所

古びたプラスチックの洗面台は撤去することにして、そこにIKEAで買ってきた流し台と鏡を設置しました。掃除がしやすいようにできるだけシンプルなものを選び、水とお湯を水栓につなぎ、排水ホースを排水管に差し込んで完成!

…のはずが、何度やっても水が継ぎ目から滲み出てきます。付属のパッキンを市販のものに交換するとピッタリ止まりました。

タオルを収納する、同系色の木目のチェストを設置し、洗剤などのストックを隠して収納できる棚を天井部分に作って完成です!

これまで紫色に壁を塗ったことなんて一度もありませんでしたが、この空間は廊下の反対側からちょっと先に見えている空間として、不思議なアクセントになっています。

 

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