【古民家で暮らそう!:16】憧れの薪ストーブ導入!しかし現実は辛い・下

完成した薪ストーブを焚いているところ

【前編】憧れの薪ストーブ導入!しかし現実は辛い・上

元々の設計では、床とレンガの面がフラットになるはずでしたが、床面の空気層を作り直してもらったので少し段差がつきました。でも、結果的にこちらの方がストーブ置き場としてしっくりきた感じがしますし、レンガの面も広くなったのでよかったと思っています。

ストーブからゴロっと火がついた薪の欠片がレンガの上に落ちたり、爆ぜたりすることがあり、レンガは最初の想定よりも広めに設置した方がいいかなと感じています。その他、思った以上に熱くなる部分とそうでもない部分もあり、いずれにしてもやってみないと分からないことがたくさんありました。

設置完了!

レンガの面は広めに

とりあえず設置が完了しましたが、このままでは壁や天井、裏のガラスがものすごく熱くなって危険ですので、背面には鉄板、側面と天井にはケイ酸カルシウム板を使って断熱をすることにしました。それらを、壁面から5cmほど離して立てておくだけで(下から空気が抜けるようにレンガで浮かせてあります)、その裏の壁はまったく熱くならなくなります。

ひさしから抜いた煙突/壁面の断熱用の板と空気層

煙突は、ひさしの部分からこんな感じで抜いてあります。茅葺きの三角屋根はかなり急勾配で、勝手に雪がずり落ちてくるのですが、煙突部分は熱くなっているので雪が溶けて流れ落ちていきます。しかし、まったく予想していませんでしたが、煙突を支える細い支柱の部分に雪が引っかかってたまり、大雪のときに一度支柱がたわんでしまったことがありました。これも経験して初めて分かったことです。

重宝するパレット

パレットを解体して作った縁側と端材

フォークリフトなどで荷物を運ぶときのパレットという木製の台ですが、工務店では捨てるのにお金がかかるらしく、トラックでまとめて我が家に持ってきて無償でくださいます。かなり丈夫な材でできているものもあり、きれいに釘を抜いて(錆びているのでなかなか抜けませんが)材木として再利用し、端材を薪の代わりに使っています。よく燃えるので、燃えにくい材と混ぜて使うと重宝します。

田舎の家には必ずと言っていいほど「床几」という縁側の台のようなものがありますが、このパレットを使って作ることにしました。かなり丈夫ですし、腐りにくい材木を使っているようなので、並べて縁側代わりに使っています。

動物たちが集まって来る場所に

田舎の必需品・ブルーヒーター

シーズン中はずっと火を絶やさずにいる方もおられるようですが、我が家は薪がもったいないし出かけることもよくあるので、必要なときにだけその都度火を焚くようにしています。釜そのものが冷たくなっており、実際に部屋が暖かくなり始めるのには2時間ぐらいかかります。

なので、薪ストーブを焚くのは一日家にいるときか、お客さんが来たときです。薪ストーブを使う日でも、朝起きて2時間も寒い中で待っていられないので、併用しているのはこちらの、昔、小学校の教室にあったようなダイニチのブルーヒーター。田舎の家には一家に1台あるんじゃないでしょうか。ものすごいパワーですし、上部についているファンで熱を飛ばすので、あっという間に部屋中が暖かくなります。そして、薪ストーブが暖まった頃にこちらを消す…というパターンです。

薪ストーブの周りに動物たちが集まって来る

冬には、薪ストーブの周りは動物たちの定位置になります。全身毛で覆われているので、逆にそれほど熱さを感じないのか、側面の下側はあまり熱くないのか、すぐ真横で寝ていたりします。薪ストーブを消した後もレンガが暖かいので、きっとここは彼らにとっても心地のいい場所なんだと思います。

薪を室内に運ぶ

室内の薪置場

家の外に薪を乾燥させる場所がありますが、冬は氷点下に冷え込むので当然薪も冷たくなっています。そうなると火の着きも悪いので、その日に使う分を毎日運び込んで室温に慣らしておくと火が着きやすくなります。そのために、廃材で室内用の薪置場を作りました。

この写真に写っている薪はすべて針葉樹ですので、チェーンソーでカットするのは楽ですが火の持ちは悪いです。このラックにあるぐらいの分量が1日でなくなります…。運ぶだけで大変。広葉樹だとこの半分ぐらいかな。

家の中で火が燃えている特別感

薪ストーブがある母屋の風景

いろいろ大変なことばかりを書いてしまいましたが、これだけの労力を使っても余りある魅力が薪ストーブにはあります。寒い夜に、パチパチと爆ぜる音を聞きながら薪ストーブの前でくつろいでいる時間は至福のときと言ってもいいでしょう。特にお客さんが泊まりに来てくれたときなどは、火を見ていると普段話をしないようなことも話したくなる場となります。

暖を取るには灯油ストーブやエアコン、こたつなどの便利なものもありますが、家の中で火が燃えていて、暖を取るためだけにこれだけの労力と時間を使う…ということが、とても贅沢なことなのだと感じさせてくれるのが薪ストーブなのだと思います。

おまけ。薪ストーブの思わぬ副産物

この場所が最高

薪ストーブがあることによる副産物です。やかんや鍋に水を入れておけばすぐにお湯になります。これらのお湯はコーヒーを煎れたりするのに使えるのはもちろんのこと、油ものの洗い物をするときにとても重宝します。

熾火でミニピザを焼いているところ

冬場は料理にも重宝するのが薪ストーブの魅力です。熾火になってからはピザを焼いたり焼き芋を作ったりすることもできますし、天板に置いてコトコト煮込む(注意しないと黒焦げになりますが)料理にも使うことができます。

 

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