フリーランスで国際協力する僕が、活動し生計を立てるための7つの収入源

ウガンダ北東部の街ソロティにて

「フリーランスとしてアフリカで国際協力活動をしています」

こう発言すると、多くの人に質問されることがある。「収入はどのようにして得ているのですか?」

僕がやっているアフリカ支援や国際協力の活動には、ボランティアやチャリティーといったイメージを持つ人が多い。それも個人でやっていると聞けば、そのイメージは一層強くなるだろう。

僕が食べていくためのお金は、どこから捻出しているのか、多くの人が気になるようだ。

国際機関やNGOといった特定の組織に所属しない「フリーランス国際協力師」には、給料という概念が存在しない。そのため、自分が生活していくための収入は、自分の力で確保する必要がある。

今回の記事では、アフリカで国際協力に取り組む僕がどのようにして収入を得ているのか、ご説明したい。

アフリカ支援からは直接の収入は得られない

この記事を書いている現在、僕は東アフリカのウガンダ共和国に滞在し、北東部の経済的に貧しい地域で、現地の小学校に通う女の子たちに布ナプキンの製作指導や啓発活動を行っている。(参考:「生理をよく知らないフリーランスの日本人男、アフリカで布ナプキンを作る」)

ウガンダ北東部で女子生徒らに布ナプキン製作の指導をする筆者

最初に説明しておくと、アフリカでの活動から何か直接的な収入が生まれることはない。僕は特定の組織に所属しているわけではないため、「給料」というものが存在しない。どれだけ現地で素晴らしい活動をしたところで、その功績が認められ昇給する…といったことも、もちろんない。

また、僕が支援対象にしている女の子たちは、一日数百円で生活をする、いわゆる「貧困層」に分類される。彼女らに布ナプキンの作り方を教えたところで、指導料のようなものを要求することはできない。

さらに、活動地域はウガンダの中でも経済的にかなり貧しく、布ナプキンを大量生産して販売しても、利益を得ることは不可能に近い。そのため現地でビジネスを興すことも難しく、現在は「支援」という形で活動している。

ありがたいことに、現地の活動にかかる諸経費には、日本からの寄付金がある。寄付金も安定的に入ってくるに越したことはないので、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で10月から月額制の寄付制度も始めた。支援物資の購入費だけではなく、現地での移動にかかる交通費などにも、マンスリーサポーターから寄せられる寄付を充てている。

しかし、寄付で頂いた資金は当然、現地での活動にしか使用していない。僕個人が生活をするための収入とは別だ。管理方法も分けている。

食べていくための収入源は7つ

日本で講演活動をする筆者

では、自分が食べていくための収入は、どのようにして確保しているのか。収入源は大きく7つある。

ブログ
個人運営する「原貫太オフィシャルブログ」が一つ目の収入源だ。このブログでは活動報告やエッセイといった記事だけではなく、アフリカ旅行や国際協力全般の情報を扱った記事も掲載している。詳細は割愛するが、ブログからは主に広告収入を得ることができる。

Webライター
DANROを含め、Webライターの仕事をいくつか持っている。アフリカでの活動やフリーランスとしての働き方に関する記事を書き、原稿料という形で収入を得ている。


僕は大学在学中に『世界を無視しない大人になるために』という本を自費出版している。この本をネットショップやAmazonで販売するほか、日本で講演会を開いた時に手売りすることもある。

講演
日本に帰国したタイミングで、教育機関や市民団体主催の講演会でお話をさせてもらっている。そこでいただく「謝礼」も収入源になっている。

イベント開催
こちらも帰国時のみになってしまうが、国際協力やアフリカ、キャリアに関するイベントを自主開催し、そこでの売り上げが収入になる。

オンラインサロン
国際協力×情報発信に特化したオンラインサロンを運営しており、そこでメンバーに支払ってもらう会費が収入になる。

事業収入
旅行会社サポートの下ウガンダでスタディツアーをやったり、留学斡旋会社とコラボして海外留学プランを立ち上げたりしている。それらをここでは「事業収入」としている。

以上が僕の収入源だ。大きく分けるとこの7つになる。ザックリではあるが、この記事を書くにあたって今年8月の売上を再度計算したところ、ざっと日本の新卒初任給の3倍はあった。

収入源の多様化が安定した働き方への道

ウガンダの夕焼け

もちろん僕は個人事業主として働いているため、ここにあらゆる経費がのしかかってくる。例えばウガンダに渡航するための航空券は自腹だし(往復で一回15万円程度かかる)、通信費などの経費もかなり必要だ。

そのため最終的に手元に残る金額(収入)は、もう少し少なくなる。

ただ、この働き方の大きな特徴は、収入源が多岐にわたっていることだ。そのため万が一、1つの収入源が途絶えてしまったとしても、他の6つでカバーすることができる。

また、ここで列挙した収入源はすべて「原貫太」という人間の知識や経験、スキルから生み出されるもののため、どれか一つの収入が増えれば、連動してその他の収入も上がる。

例えば講演会に参加してくれる人が増えれば、そこからブログの読者が増えたり、オンラインサロンのメンバーが増えたりする。また、本を読んでくれる人が増えれば、僕のウガンダでの活動に関心を持ってくれて、その結果、スタディツアーに参加してくれるかもしれない。

収入源を多様化することによって、長期的には「安定」が築かれるだけではなく、レバレッジを効かせて収入を高めていくことにもつながるのだ。

フリーランスという個人での働き方は、日本ではまだそれほど市民権を得ていないと思われる。基本的に組織のバックアップが存在しないため、少し上の世代の人からすれば「収入が不安定」「自転車操業だ」というマイナスイメージもあるかもしれない。

ただ、自分自身を肩書きにし、あらゆる働き方を掛け合わせる。僕であれば国際協力をテーマに、面白そうな仕事には片っ端から手を出してみる。

こういった働き方は収入源の多様化につながるため、長期的に考えると実は安定した働き方だと僕は考えている。

組織に所属する働き方を否定するつもりはない。しかし、AI(人工知能)やロボット技術の進化に伴って「仕事」を取り巻く社会環境が変化しつつある今、収入源を一つだけに限定してしまうことには、少なからずリスクがある。

全財産を一つの株式に投資することがリスキーであることは、誰もが理解できることだろう。それと同じように収入源が一つしかないこともまた、長い人生を考えると同じようにリスクがあるのではないだろうか。

フリーランスとしてひとりで働く生き方は、スタンダードとは言えないまでも、これから確実に増えてくるはずだ。僕の仕事観が、この記事を読んでいる人の参考になれば嬉しい。

 

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