「いま講談に光が当たっている」大名跡を継ぐ講談師・神田松之丞さん語る

講談師・神田松之丞さん

「いま講談に光が当たって、ブームになっている」。講談師の神田松之丞さん(36)が12月1日、自身が監修した絵本シリーズ『講談えほん』(講談社)の刊行を記念したイベントに登壇。ひとりで舞台にあがり物語を”読む”講談の現在について、語りました。

イベントを主催したのは、講談が社名の由来でもある講談社(東京都文京区)。親子を対象とする「親子で講談の会」と一般向けの「えほんで講談の会」の2回に分けて開催されました。「親子で講談の会」では、200人以上の親子が参加し、絵本の読み聞かせや松之丞さんが読む講談『違袖の音吉(たがそでのおときち)』に耳を傾けました。

イベント終了後、メディア各社の取材に応じた松之丞さんは、『講談えほん』を監修することになったきっかけについて次のように説明しました。

「講談社の『講談』は講談師からきているんです。意外にもう知られなくなっちゃったんですけど。いま講談に光が当たって、ブームになっている。本質的になっているかはともかく、以前よりは遥かに脚光を浴びているというときに、講談社さんも110周年ということで絵本の話があった」

記者から「光が当たるようになったのはご自身の功績?」と質問が飛ぶと、松之丞さんは「まあ僕のおかげでしょうね、素直に」と笑った直後、「(密着取材をしている)『情熱大陸』(MBS)がこの部分だけ切り取るんで真面目に言うと、師匠のおかげとか環境とかあるんですけど、いろんな縁があって。講談師全員が頑張って、少しずつよくなってきた感じはします」と、昨今の盛り上がりについて振り返りました。

「『伯山』の価値を僕がこれからわからせる」

また、2020年2月に真打(しんうち)に昇進し「伯山」を襲名することについて聞かれると、「具体的に名前を出すわけにはいかないんですが、超大物から『なんで名前を変えるんだよ』とか、『せっかく(松之丞という)名前を覚えたのになあ』って言われるんです」としたうえで、次のように意気込みを語りました。

「伯山って名前は44年ぶりで大・大・大名跡なんです。神様みたいな名前で、どうにかこれを僕は復活させたい。落語でいうと三遊亭圓朝、歌舞伎でいうと市川團十郎に匹敵する名前だと思っています。『名前変えたらもったいない』って言う人の気持ちは嬉しいんです。だけど、その人たちは伯山の価値をわかっていない。伯山の価値を僕がこれからわからせるっていうのが、次のストーリーになるのかなって。生意気に言うとそう思っていますね」

 

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