【古民家で暮らそう!:21】ギャラリー&雑貨屋をオープン!(中)

柱の間にパレット材を使って作った豆皿型テーブル

雑貨屋さんといえば、店内にごちゃごちゃといろんなものがたくさん所狭しと並べられているというイメージがありますが、実際に空間を埋め始めてみると、なかなかそこまでの商品を集めるのは大変です。半分はギャラリーですので、すっきりとした空間に見せることも大切です。一方で、雑貨屋さんのワクワク感は、あのごちゃっといろんなモノが混在しているところにあるのかなと思いますので、展示数が少ない中でも、そう見えるように工夫をしなければいけません。

それに加えて、この場所は「もう潰すしかないと思われていた古民家の活用方法を、目に見える形で提示する」という意味合いもあります。手作り感の良さ=頑張れば自分でもできる! という部分も見てもらえたら、と思っています。

カーテンレールを使ったピクチャーレール

カーテンレールを使ったピクチャーレール

前職は展覧会の企画運営の会社にいましたので、作品を展示するということに関してはそれなりの知識がありました。売れてしまった商品を補充する場合は、つり下げるフックを掛ける場所もその都度動かさなければいけないので、壁に固定のフックを取り付けることは得策ではありません。なので、ピクチャーレールで自由にフックを動かせるようにすれば良いのですが、このピクチャーレールは結構な金額です。なので、代用できるものを…と考えていたところ、似た構造のものがありました! カーテンレールです。

重たい作品をつるすことはできませんが、kotonohaでは手軽に購入できる大きさの作品しか販売しませんので、カーテンレールで十分です。探してみると、壁の色とほぼ同じような焦げ茶色のものが、ニトリで安価に購入できることが分かりました。カーテンレールに付いている引っ掛ける部分をそのまま使うと、いかにも「カーテンレール」になってしまいます。なので、飾り用に台座が付いたブロンズのヒートンのネジ部分を折って、それをレールの中に通すと、まさにピクチャーレールにしか見えないものに生まれ変わりました!

ピクチャーレール用のフックに代用したヒートン

ワイヤフックを使って作品を展示してみると、なかなか良い感じです。ただし、自由に長さを調整できるワイヤフックは1本1000円ほど。これはなかなか自作できるものではありませんので、まとめて購入しました。

柱の間に豆皿型テーブルを設置

まずは土台になる合板を柱の間に差し込む

連載11(ヘビメタをかけながら部屋をぶっ壊す!)」で、クローゼットになっていた小さな部屋を壊したのですが、さすがにこの柱を抜いたらマズいだろう…という柱が2本残りました。かなり邪魔な場所にあるのですが、抜くことができないのであれば、逆に魅力になるような方法で活用することにしました。解体した良質な材のパレットの板がたくさんありましたので、この柱の間に豆皿型のテーブルを作ることにしました。

まずは、両方の柱に板を差し込めるように溝を彫り、そこに豆皿型に切った厚めのベニヤ板を差し込みます。スポッと入ってくれたらとても気持ちが良いです。これを土台にして、その上にパレットの板を並べて裏側から短めのビスで止め、最後に下のベニヤ板と一緒にジグソーでカットします。ベニヤ板とパレットの板を合わせると35mmもあるので、家庭用のジグソーではなかなか進みません。

パレット材を貼り付けてジグソーでカット

カット後に全体をサンダーで磨いて滑らかにし、表面にオイルステインを塗って、側面の断面部分を黒のペンキ塗料で仕上げると、とても良い感じのテーブルになりました。高さは、ネットで購入したマッシュルーム型のスツールに合わせていますので、お店の中でちょっと休憩していただくための場所になるかなと思っています。

販売・展示する商品の制作

豆皿に絵付けをする妻

店舗部分の改修作業と同時に、販売、展示をするための作品を作らないといけません。私の実家には陶芸の窯がありますので、何度か妻と一緒に帰省して、豆皿やアクセサリーのパーツを作ることにしました。

実家は我が家から車で3時間弱のところですので、それほど遠くはないのですが、高速道路を使うと、それなりの費用がかかります。当然、焼くためには灯油も必要になりますので、あまり経費をかけていると、500円や700円ほどの皿をたくさん売っても全く収入にはなりません。なので、一度帰省したら一気にたくさん作って、窯が満杯になるぐらいの作品を作らないといけませんが、これがなかなか大変…。しかも、作ってからいったんしばらく乾燥させ、釉薬(ゆうやく)をかけてから焼きますので、1回だけで作品を持って帰れるわけではありません。

前回の「連載20(ギャラリー&雑貨屋をオープン!上)」でご紹介したペーパーブローチや切り絵の他に、本業のデザイナーとしての時間が空いたら、ペーパーブローチ用にデザインした犬の形をしたオリジナルの時計や張り子作品など、常に何かモノを作っているという勢いで、どんどん制作していきます。

オリジナル犬型の時計(左)と実家の灯油窯

屋根裏への階段を《見せる》ため、再び解体作業

階段横の壁を撤去

とにかく、ベニヤ板などの新建材で改修されてしまっている部分は、できるだけ撤去。もちろん撤去してはいけない部分などもあると思いますが、大工の友人にその都度見てもらいながら、取ってしまっても良い部分はどんどん解体します。

階段は田舎の家にはよくある作りのものですが、隠れているよりも見せてある方がずっと良い感じですので、壁がなくなるだけでも随分広々とした雰囲気が変わりました。

階段下の部分も有効に使うために、余った焼き杉の板で床を作り、新聞紙で作った大型の張り子を展示。隙間から猫がちらっと見えていて、部屋の端からでも「何かな?」という感じで興味を持ってもらえます。

階段下の空間を有効活用

お店のオープンの日にちを先に決めて告知をしてありましたので、オープンに向けていろんなことが同時進行で、とても大変でした。パンフレットやのぼりのデザインなどは本業ですので大丈夫なのですが、とにかく細かい作品をたくさん作らないといけないので、なかなか場所が埋まりません。さて、間に合うのでしょうか…。

(続く)

 

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